<帯状疱疹について教えてください>
近年、帯状疱疹(ほうしん)になる方が増えています。帯状疱疹は体や顔の左右のどちらかに痛みを感じ、水ぶくれのある発疹が出ます。半月くらいでかさぶたになって治ることが多いのですが、「帯状疱疹後神経痛」と呼ばれる痛みが続くこともあります。
帯状疱疹は、水痘(水ぼうそう)帯状疱疹ウイルスの感染が原因です。過去に水痘にかかった時に、神経の中にウイルスが潜伏し、体の抵抗力が下がった時などに再び活性化して帯状疱疹を発症します。
近年、帯状疱疹(ほうしん)になる方が増えています。帯状疱疹は体や顔の左右のどちらかに痛みを感じ、水ぶくれのある発疹が出ます。半月くらいでかさぶたになって治ることが多いのですが、「帯状疱疹後神経痛」と呼ばれる痛みが続くこともあります。
帯状疱疹は、水痘(水ぼうそう)帯状疱疹ウイルスの感染が原因です。過去に水痘にかかった時に、神経の中にウイルスが潜伏し、体の抵抗力が下がった時などに再び活性化して帯状疱疹を発症します。
関節リウマチは、関節を構成する滑膜という組織で炎症が起き、全身の関節に腫れやこわばり、痛みが生じる炎症性疾患です。その炎症の中心にあるのが「IL-6(インターロイキン6)」という炎症性サイトカインです。
サイトカインとは、さまざまな刺激によって免疫細胞などから産生されるたんぱく質で、主に身体に侵入した細菌やウイルスなどの異物を排除するための役割を担っています。
高血圧は自覚症状がないことが多いですが、脳心血管病の最大の危険因子です。日本高血圧学会は今年8月、「高血圧管理・治療ガイドライン2025」を発表しました。今改訂では、高血圧の治療で血圧を下げる際の目標値(降圧目標)について、75歳以上で上の血圧と下の血圧をこれまでより10引き下げ、「上130mmHg未満・下80mmHg未満」に抑える新たな治療指針が盛り込まれています。
運転免許更新の際に視力検査は必須であり、合格しないと運転免許を更新できません。普通自動車免許や普通二輪免許では、両眼で0.7以上、片眼で0.3以上です。片眼の視力が0.3に達しない場合は、よく見えるほうの視力が0.7以上で、かつ150度以上の視野が必要です。トラックやダンプカーといった大型車両を運転するための大型免許や、タクシーやバスなど営利目的で運転するための第二種運転免許となると、両眼で0.8以上、片眼で0.5以上と合格基準が厳しくなります。
かぜの大半はウイルス感染によるものです。ウイルスは細菌よりはるかに小さく、構造や性質も大きく異なります。抗菌薬(抗生物質)はあくまで細菌に作用する薬であり、ウイルスには効果がありません。かぜに対して抗菌薬を服用しても治癒を早めることはなく、症状も軽くならないのです。むしろ、副作用として発疹や下痢などのリスクがあり、抗菌薬の不要な服用は体に負担をかけます。
暑さが落ち着き、朝晩の寒暖の差が出てくるこれからの季節─秋口は、ぜんそくや花粉症など呼吸器の不調で来院される方が多くなる時期です。
季節によって症状が変動しやすい(季節性のある)呼吸器疾患の一つが「ぜんそく」です。夏場は調子が良かったため治ったと思い、定期の吸入治療を中断し、秋口に入り急に症状が悪化し始めたと訴える患者さんが増えてきます。
「自分は発達障害ではないか?」と自ら疑って精神科外来を受診する人が増えています。大人の発達障害とはどのような病態なのでしょうか。大人の発達障害は自閉スペクトラム症(ASD)と注意欠如多動症(ADHD)に大別されます。両者の特徴をもっている人もいます。
大腿(だいたい)骨骨折や膝関節・股関節の損傷、脳梗塞などの脳血管疾患による後遺症を抱えた患者さんが、寝たきりになるのを防ぎ、住み慣れた家庭で日常生活を送れるよう、集中的にリハビリを施す専門病棟のことです。退院後の「在宅生活というゴール」に向けて、患者さん一人一人の症状・状態に合わせたプログラムを作り、起床、洗面、着替え、食事、入浴、自立歩行など日常生活に必要な動作ができるように訓練や治療を行います。
胸やけしたり胃酸が込み上げたりするなどの逆流症状を来す疾患を「胃食道逆流症(GERD)」といいますが、その中で食道に炎症を認めるものを「逆流性食道炎」、炎症を認めないものを「非びらん性胃食道逆流症(NERD)」と呼びます。
手足のしびれは、脳神経外科でよくみられる症状の一つです。医療機関を受診するべきかどうかですが、しびれが長く続く場合や、しびれが段々と強くなるようであれば受診したほうがよいでしょう。また、急にしびれが起こって、それが持続する場合は、脳や脊髄の病気も考えられるので、早急に受診する必要があります。
眼科では、さまざまな治療の折に、視力検査を勧めます。視力に不安がないと断る人もいますが、視力検査からはさまざまなことがわかります。単に「視力」といっても眼科で測定する場合は裸眼視力だけではなく、近視や遠視、乱視などの屈折異常、さらに矯正レンズを当てた状態で良好な視力が得られるかどうかの検査まで行います。医療機関でしかできない検査も多いです。
RSウイルスは「呼吸器合胞体ウイルス」とも呼ばれ、一般的には乳幼児の呼吸器感染症の原因ウイルスとして知られています。RSウイルスは、2歳までにほぼすべての乳幼児が罹患し、何度も感染します。秋から冬にかけて流行し、5日ほどの潜伏期間を経て発熱、鼻水、せきなどの症状が出ます。
アトピー性皮膚炎は、元来のアレルギーを起こしやすい体質と環境要因(花粉、乾燥、ストレスなど)が相まって肌のバリア機能が低下することで起こり、症状が良くなったり悪くなったりを繰り返す皮膚疾患です。
帯状疱疹は、子どもの頃にかかった水ぼうそうウイルス(水痘・帯状疱疹ウイルス)が背骨に近い神経に長期間潜んでいて、加齢や疲労、ストレスなどにより免疫機能が低下したときに、ウイルスが再び目覚めて発症し、潜んでいた神経の領域に沿って痛みを伴う水疱(すいほう)が出現する病気です。
高齢になると、不眠に悩む方が増えてきます。高齢者は若年成人と比べて眠りが浅くなり、途中で目が覚めやすくなるため、布団に入っている時間のうち実際に眠っている時間の割合(睡眠効率)が低下しやすくなります。
その他に高齢者の不眠の原因としては、身体活動の減少、昼寝の増加、体の病気による痛み・呼吸困難・かゆみ・頻尿、服用している薬の影響、そして精神疾患などが挙げられます。
春はダニアレルギーと花粉症の季節です。北海道の花粉症、特にシラカバは、4月中旬〜5月下旬がピークです。本州に多いスギ花粉はわずかで、ハンノキ、シラカバなどカバノキ科の花粉症が主体です。その頃には鼻水や鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみなどの花粉症の症状とともに、せきが長く続いて来院される患者さんが増えてきます。
膝の人工関節手術や骨切り術、靱帯再建術といった整形外科手術を受ける患者さんが、病院や医師に強く望むのは「疼痛=痛み」の緩和です。
かつては、手術を受けたら術後に痛みがあるのは当然と思われていました。手術中は麻酔が効いていて痛みを感じませんが、術後に麻酔が切れた後は我慢できないほど痛んだという患者さんも少なくありませんでした。
一般にうつ病に対しては、抗うつ薬による薬物療法と精神療法が行われます。適切な治療が約1年間実施されると、3分の2のうつ病が寛解(症状が落ち着いて安定する)状態になるまでに改善するとされています。難治性うつ病とは、残りの3分の1のうつ病を指し、一般的で適切な治療を行っても改善しないケースをいいます。
激しい下痢や嘔吐(おうと)の症状を引き起こすノロウイルスによる胃腸炎は、11月〜2月頃にかけて流行します。ノロウイルスは、わずかなウイルスの量でも体内に侵入すると腸内で爆発的に増殖します。そのため、体内にノロウイルスを侵入させないことが最も有効な予防法になります。
「物忘れが増えたので、自分は認知症ではないか?」と心配して受診される方が増えています。脳ドックでも、以前は脳卒中の予防が主な受診動機でしたが、近年は認知症の予防や早期発見を目的とされる方が多くなっています。