[神経性痩せ症とはどのような病気ですか]
食行動に異常を来す病気を「摂食障害」と呼びます。多くは思春期に起こり、患者の9割以上が女性です。大きく分類すると、明らかな低体重でも本人にその認識がなく、極端に食事を制限したり食べ吐きを繰り返したりする「神経性痩せ症」と、大量にむちゃ食いしては、体重増加を抑えるために、吐いたり下剤を乱用したりする「神経性過食症」に分けられます。
[高齢発症の関節リウマチについて教えてください]
免疫機能の異常が原因で関節に炎症が起き、放置すると軟骨や骨の変形が進む病気が関節リウマチです。関節リウマチは若年から高齢者まで幅広い年齢に発症する病気ですが、近年、日本人の平均寿命が延びて高齢者が増えるにつれ、発症年齢及び患者さん全体の年齢層も徐々に高齢化しています。
[支援ロボットを使う人工膝関節置換術について教えてください]
膝(ひざ)の関節の軟骨がすり減ったり、炎症が起きたりして出る膝の痛み。悪化して日常生活に支障が出たら、人工膝関節へ置き換える手術が治療の選択肢に入ります。2019年、支援ロボットを使う人工膝関節置換術に公的医療保険が適用され、ロボットを導入する病院が増えてきました。
[アルコール依存症の治療について教えてください]
アルコール依存症は、お酒の飲む量やタイミングなどをコントロールできなくなった状態をいいます。意志や性格の問題ではなく、お酒を飲む人なら誰にでも起こり得る身近な病気であることと、不治の病ではなく、適切な治療を継続すれば回復可能な病気であることを知ってほしいです。このことを理解するのが、予防や治療の大切な第一歩です。
アルコール依存症は、お酒の飲み過ぎで問題が起こっているのに、自分ではお酒の飲む量や時間、状況などをコントロールできなくなった状態をいいます。「今日は1杯だけ」と決めても、気がつくと何杯も飲んでいたり、飲んでは寝、目覚めたら飲むを繰り返す「連続飲酒」をするのが典型的な行動です。