<数年前から、冬になると両手足の指先が
真っ白くなって冷たくなります。
治療したいのですが、どうしたらいいでしょうか>
寒い季節、外に出た時に指先が急に白くなったり、紫色になったりすることはありませんか。これは「レイノー現象」と呼ばれ、寒さや精神的な緊張などをきっかけに、指先の細い血管が一時的に強く収縮して血流が低下することで起こります。影響を最も受けやすいのは手足ですが、鼻や頬、耳たぶに起きることもあります。
典型的な症状の出方は、指先の皮膚の色が白くなり、やがて紫がかってきます。色の変化とともに、指先が冷たく感じられたり、しびれやこわばり、痛みを伴うこともあります。血管の緊張がゆるみ、血流が回復すると、今度は皮膚が赤くなります。暖かい場所に移動すると、多くは数分から数十分で元に戻ります。
レイノー現象は、主に2つに分類され、特に原因となる病気がない「一次性」のものと、何らかの病気に伴って起こる「二次性」のものに分けられます。
「二次性」の中で重要かつ比較的頻度の高い病気は、全身性硬化症(強皮症)や全身性エリテマトーデスなどの膠原病です。強皮症の約9割、全身性エリテマトーデスの約4割に、レイノー現象がみられます。成人になってから初めて症状が出た、症状が徐々に悪化している、指先の皮膚に傷や潰瘍ができている、皮膚の硬化や関節痛といった別の症状を伴っている場合などは、膠原病の可能性もあるので一度、医療機関に相談されるのがよいと思います。
治療は、寒冷を避けるための生活指導と血行改善などを図る補助的な薬物療法が主体です。体を温めるような漢方薬や一部の血管拡張作用のある薬剤を患者さんと相談しながら使用します。最も大切なのは「体を冷やさない」ことです。
⚫寒冷時の不要な外出は避ける
⚫外出する場合は手袋・厚手の靴下を着用する
⚫室内の保温に努める
⚫炊事や洗濯にお湯を使用する
──など、手足だけでなく全身を暖かく保つ工夫をしましょう。また、喫煙は血管収縮に悪影響を与えるため避けた方がいいです。
レイノー現象の多くは深刻なものではありませんが、ときに膠原病を見つける最初のサインになります。「いつもの冷え性」と思い込まず、気になる症状が続く場合に
