2026年10月19日月曜日

目のアレルギーのお話

<目のアレルギーについて教えてください>


 人の体は外から入ってきたものを排除したり、害が及ばないようにする働きがあります。これが過剰に働いたりして、自分自身に害を及ぼすのが「アレルギー」です。目に起きるいろいろなアレルギー疾患の代表が「アレルギー性結膜炎」です。目のかゆみや痛み、充血、まぶたの腫れなどの症状が出ます。重症化すると、炎症でまぶたの裏が石垣のようにふくらんだり、角膜が濁ったりして、視力に影響を及ぼすケースもあります。

 アレルギー反応を生じさせる物質には、花粉、ダニ、ハウスダスト、動物の毛などたくさんあります。花粉症といえば、春のシラカバ、ハンノキのイメージが強いのですが、秋にも原因となる花粉は飛んでいます。北海道の秋の花粉症の主な原因は、キク科のブタクサやヨモギです。道ばたや空き地などに生えているので、アレルギー体質の人は近づかないようにしましょう。

 断熱性に優れた北海道の家は、冬も温かく、ダニの繁殖に好都合です。特にじゅうたんはダニの絶好のすみかといわれています。家の中をこまめに掃除し、窓を開けて換気をよくして、ダニやハウスダストを増やさないことが大切です。

 また、コンタクトレンズの汚れや細菌もアレルギー性結膜炎の原因になります。眼科で適切なレンズで処方してもらうことと、日頃の手入れを徹底してください。


<治療について教えてください>


 治療は点眼薬が中心です。ステロイド点眼薬は効果が高いですが、副作用が生じるリスクもあるため、抗アレルギー点眼薬など非ステロイド系のものを最初に投与することが多いです。花粉による季節性のアレルギー性結膜炎など、症状が出る時期が分かるようなら、その2〜3週前から使用する早期療法が有効で、症状のピークを抑えられたり、症状が出ている期間を短くしたりすることが期待できます。

 近年は、まぶたの周囲に塗るタイプのクリーム剤も登場しています。まぶたを通して結膜炎にも効果があり、また副作用も少なく使いやすい薬で、新しい治療の選択肢として普及しつつあります。

 アレルギー体質の方はずっと付き合っていかなければならない慢性の疾患ですが、うまくコントロールして症状を軽くすることは十分可能です。まずは、かかりつけ眼科医にご相談ください。




ふじた眼科クリニック
藤田 南都也 院長


北海道新聞

クリニック北海道WEB版
https://www.clinichokkaido.net/

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