2014年5月14日水曜日
子どもの矯正歯科治療
ゲスト/E-line矯正歯科 上野 拓郎 院長
子どもの矯正治療について教えてください。
これまでこのコラムで何度かにわたって、子どもの矯正治療の重要性についてお話してきました。成長段階にある子どもは歯やあごの骨のコントロールがしやすく、成人と比べて早く治療を終えることができます。また、容姿に自信が持てるようになったり、思い切って口を開けて笑えるようになったりするなど、子どもの時代に歯並びやかみ合わせを整えておくことで、その後の人生における大きなアドバンテージを得ることができるからです。
矯正治療が当たり前のように普及している欧米と比べて、日本ではまだ子どもの矯正治療に対する意識は低いようです。歯並びが悪いと、よくかめないばかりか、虫歯や歯槽膿漏(のうろう)の原因になったり、あごの関節に負担が掛かって顎(がく)関節症になりやすかったりします。歯並びの異常が引き起こす弊害についてさまざまなメディアで取り上げられる機会が増え、徐々に子どもの矯正治療への関心は高まっています。しかし、それでもなお「本当に矯正が必要なのか?」「大人になってからでもいいのでは…」とお考えになっている親御さんも多いのではないでしょうか。
小さなお子さんが、自分から「歯並びがおかしい」と感じて「治したい」と訴えるケースはまれです。お子さんの人生を考え、矯正治療に一歩を踏み出すのは親御さんの役割です。矯正治療をして歯並びがきれいになることは、一生にわたってお子さんの健康的な笑顔を支える大切な財産となるはずです。どうか歯並び、かみ合わせについては子どもの頃から親御さんが注意して見てあげてください。
矯正歯科で検査を受けるのに最適な時期はありますか。
永久歯が生える小学校在学時は、歯並びやかみ合わせを点検する重要な時期です。この時期にかみ合わせを見ると将来の歯並びが予測できるからです。近年、学校歯科検診でも歯並びがチェック項目に加えられています。学校から「歯並びに注意」といった用紙が渡されたときは、必ず一度矯正歯科で検診を受け、アドバイスをもらうことが大切です。治療が必要かどうか、治療を始める時期はいつ頃かなど、子どもの歯並び、かみ合わせの現状と将来の見通しの説明を受けるチャンスと考え、気軽に相談してみてください。それが後々必ず良かったと思える日が来るはずです。
人気の投稿
-
<身体的な疾患が原因となって精神症状が出るケースを教えてください> 精神科で扱う精神症状は、気分の落ち込み(抑うつ)や高ぶり(躁)、不安、幻覚、妄想など多岐にわたります。「うつ病」や「統合失調症」といった精神科病名の診断で治療を行うことが多いですが、中には身体疾患が...
-
<非びらん性胃食道逆流症とは、どのような病気ですか> 胸やけしたり胃酸が込み上げたりするなどの逆流症状を来す疾患を「胃食道逆流症(GERD)」といいますが、その中で食道に炎症を認めるものを「逆流性食道炎」、炎症を認めないものを「非びらん性胃食道逆流症(NERD)」と...
-
<関節リウマチと認知機能・身体機能低下の 関係について教えてください> 関節リウマチは、関節を構成する滑膜という組織で炎症が起き、全身の関節に腫れやこわばり、痛みが生じる炎症性疾患です。その炎症の中心にあるのが「IL-6(インターロイキン6)」という炎症性サイトカイ...