2011年2月3日木曜日

目の屈折矯正手術(レーシック)

ゲスト/広域医療法人社団メディカルドラフト会 錦糸眼科 矢作 徹 医師

目の矯正手術は誰でも受けることができますか。また、費用について教えてください。

 一般的に、18歳から60歳までの方でしたら、治療を受けることができます。ただし、競馬の騎手、自衛隊生徒など受験年齢に制限がある場合、18歳未満でも目に問題がなければ手術を行うことがあります。
 現在、眼疾患がある方、過去に重い目の病気にかかった方は治療を受けられません。例えば、円すい角膜、緑内障、角膜潰瘍、あるいは事故で角膜を傷付けたことのある方などは手術を受けられません。また、糖尿病や内科的な病気が原因で手術を受けられない場合もあります。
 費用についてですが、当院では両眼で25〜33万円です。レーザーの種類と照射のパターンにより料金は異なりますが、料金が高いほど見え方が良いというわけではありません。近視の度数だけでなく角膜の厚さや形状などにより、患者さん個々の目に適した方法がありますので、初診検査時に医師に詳しくお尋ねください。なお、料金は医療機関により異なります。

初診、検査から治療への流れを教えてください。

 一日で初診検査から治療までを行う医療機関もありますが、当院では、初診で検査、ガイダンス、診察を行い、通常は初診から1週間以後に手術日を設定しています。目の屈折治療は必ずしも緊急性、必要性がある治療ではありません。またレーシックにはメリットだけでなくリスクも伴います。治療の良い面だけでなく、起こり得る合併症や副作用についてもよく理解して、納得した上で治療に臨むことが大切なので、初診から手術までの時間を十分に設けるようにしています。
 また、検査に患者さんの日々の体調変化を反映させることで、よりその精度を高める目的もあります。検査の測定のわずかな誤差が、角膜切除量に数ミクロンの違いを生み、結果的に過矯正や低矯正が発生してしまうケースを避けるために、検査には細心の注意をはらう必要があります。遠方から受診される場合には、初診の翌日に手術を行うことがありますが、初診日と手術当日に検査を行いますので、より正しい測定の下で手術を受けることができます。

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