2023年9月28日木曜日

コンタクトレンズ、正しく知って!

<コンタクトレンズの正しい使い方について教えてください>

 目の中に直接入れるコンタクトレンズは医療機器の一つで、法律では「高度管理医療機器」に分類されています。視力矯正のためのレンズだけでなく、瞳の大きさや色を変えて見せる度なしのカラーコンタクトレンズも十数年前から高度管理医療機器です。

正しく使わないと、レンズに付いた細菌やカビ(真菌)、アメーバが黒目の表面の傷から入って炎症を起こしたり、長時間の装用で角膜内皮細胞が障害された結果、視力が低下したり、視力を失ったりすることもあります。

 コンタクトレンズのトラブルは、眼科を受診せずに、インターネット通販や雑貨店などでレンズを購入したというケースで非常に多いです。医師の診療なしに通販や雑貨店で購入した商品は、製造や輸入に当たって厚生労働省の承認を得ていないものがほとんどです。正しい使い方の前提として、眼科医で診察と取り扱い方法の指導を受けて適切なレンズを処方してもらい、定期的に検査を受けることが重要です。

 コンタクトレンズにはハードとソフトがあります。ハードは角膜乱視や円すい角膜がある方に有用です。近年はソフトが主流になり、朝入れて夜外して捨てるワンデータイプから、2週間、1か月、3か月交換など、繰り返し使えるレンズも多種ありますが、基本就寝時には外して翌朝つけることがトラブルを避けるコツです。素材も、酸素透過率の高いシリコンハイドロゲルのものが普及し、比較的長時間の装用にも耐えられるようになってきましたが、異物感が強いと感じる方もいらっしゃいます。

 レンズは、使用期間を守り、定期的に新しいレンズに交換してください。使わない日があっても保存液を毎日交換するなど、適切なレンズケアを行いましょう。レンズケースも毎回きれいに洗浄し、乾燥させておくと良いです。

 コンタクトレンズは、結膜炎など目の病気になった時には使えません。予備の眼鏡を準備しておく必要があります。目に異常を感じていなくても、コンタクトレンズを使用している方は必ず定期的に検査を受けましょう。その際に、予備の眼鏡の度数が合っているかどうかもチェックしてもらうことをお勧めします。


ふじた眼科クリニック
藤田 南都也 院長




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