2026年6月22日月曜日

紫外線が悪化因子になる皮膚疾患

<紫外線を浴びると悪化する皮膚疾患はありますか?>


 まもなく夏本番を迎え、気を付けたいのが紫外線への対策です。一年のうちで最も紫外線が強いのは6〜8月です。紫外線はシミやしわの原因になったり、皮膚がんのリスクを高めたりするだけでなく、「脂漏性皮膚炎」や「酒(しゅ)さ」といった身近な皮膚疾患の悪化因子にもなります。

 脂漏性皮膚炎は、頭皮や額、鼻の脇、耳など皮脂が多い部分に発症し、地肌の赤みやカサカサ、かゆみなどを起こします。皮脂が常在菌などに分解され発生した物質により炎症が起こると考えられています。そこに紫外線の影響が加わると皮脂が酸化され、その刺激でさらに炎症が悪化します。

 酒さは、原因不明の毛細血管の増殖と拡張による顔の広範囲の赤みと、毛穴のまわりがブツブツと赤く盛り上がる丘疹が特徴です。アルコールやカフェイン、辛い食べ物、化粧品、身体的・精神的ストレスなども悪化因子ですが、紫外線の強い刺激は酒さをさらに悪化させます。

 根本的な原因が日光・紫外線にある皮膚疾患もあります。紫外線によるやけどで、皮膚が真っ赤になったり水ぶくれができたりする「日光皮膚炎(日焼け)」や、通常なら問題ない程度の日光を浴びただけで、皮膚に赤みや発疹が起きる「日光過敏症(光線過敏症、日光アレルギー)」などです。



<紫外線への対策について教えてください>



 長時間屋外で活動するレジャーやスポーツの時だけでなく、散歩や通勤・通学の時もしっかり対策を行うべきです。また、紫外線は窓ガラスも透過するため、室内にいても対策の必要があります。

 紫外線から肌を守るには、長袖の服や帽子や日傘、手袋などを使って物理的に直射日光を避けることも大切ですが、日焼け止め剤の使用が最も効果的です。クリーム剤であれば真珠の大きさ程度の量を指に取り、額、両頬、鼻、顎などにそれぞれ置いて、顔全体に行き渡るように塗り広げます。耳や小鼻の脇、首の後ろなどは塗り忘れやすいので、意識してください。日差しが強い時は、汗をかいたり衣服について落ちたりするので、3〜4時間おきに塗り直してください。

 あまり知られていないのが食べ物と紫外線の関係です。セロリやパセリ、レモン、ライム、セリには、紫外線を皮膚から吸収しやすくする物質「ソラレン」が含まれており、これらを食べると日光過敏症を起こしやすくなるので、注意が必要です。日差しの強い日は特に、朝ではなく夕方以降に食べるのがお勧めです。




宮の森スキンケア診療室
上林 淑人 院長


北海道新聞

クリニック北海道WEB版
https://www.clinichokkaido.net/

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