2023年5月25日木曜日

紫外線と日焼け止め(サンスクリーン剤)

 宮の森スキンケア診療室 上林 淑人 院長

「紫外線の怖さと紫外線対策について教えてください」

 晴天の日は、日差しの強さを感じる季節になってきました。そこで、気になるのが紫外線です。日焼けや皮膚炎の原因となる紫外線は、波長の長さによってUV-AとUV-Bに分かれます。UV-Bは、皮膚の浅いところに作用し、赤く炎症を起こしたりシミの原因となったりします。長期的には皮膚がん発生のリスクを高めます。UV-Aは、皮膚を黒くし、皮膚の深く真皮にまで作用しシワやたるみの原因となります。

 紫外線は一年中、地上に降り注いでいますが、日本では5月〜7月に最も強くなります。一日のうち紫外線量が多いのが午前10時〜午後2時で、正午ごろがピークになります。晴れの日の紫外線量を100%とすると、曇りの日でも約60%は地上に届いていますので曇りの日でも油断は大敵です。

 紫外線から肌を守るには、帽子や日傘などを使って肌を保護することも大切ですが、日焼け止めを使うことが非常に有効です。

「日焼け止めの上手な使い方を教えてください。」

 日焼け止めには「SPF45」や「PA+++」などと表示されています。SPFはUV-B、PAはUV-Aに対する効果を示す目安です。SPFは30あれば十分だと思います。PAは「+」が多いほど効果が高いです。

 日焼け止めに入っている主成分には、「散乱剤」と「吸収剤」があります。散乱剤は含まれる粉末が紫外線を散乱させ、さえぎってくれます。吸収剤は紫外線を吸収する化学物質のことです。透明性が高く白浮きしにくいメリットがありますが、かぶれてしまう人もいます。肌の弱い人は吸収剤の入っていない「ノンケミカル」のものを選ぶといいでしょう。

 塗る分量も重要です。クリーム剤であれば真珠の大きさ程度の量を指に取り、額、両頬、鼻、顎など計5か所にそれぞれ置いて、顔全体に行き渡るように塗り広げます。耳や小鼻の脇、首の後ろなどは塗り忘れやすいので、意識してください。日差しが強い時は、汗をかいたり衣服について落ちたりするので、3〜4時間おきに塗り直す必要があります。

 日焼け止めは、せっけんなどの洗顔剤だけでは落とせず、クレンジング剤が必要です。肌に残ると、肌荒れや皮膚炎の原因となります。外出から帰ったらすぐに、クレンジング剤を使ってしっかり洗い流しましょう。

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