2015年5月20日水曜日
水虫と爪水虫
ゲスト/つちだ消化器循環器内科 土田 敏之 院長
水虫について教えてください。
暖かい日々が続き、これから水虫の患者さんが増えてくる季節です。水虫は白癬(はくせん)菌というカビの一種の感染によって起こります。
水虫の予防法は、足の清潔を保つことが一番。足は毎日きれいに洗い、しっかり乾燥させましょう。靴や靴下はできるだけ通気性の良いものを選び、靴が湿ったらよく乾かすことも大事です。切った爪やはがれ落ちた足の皮膚の中でも白癬菌は生き続けます。床などに落ちた白癬菌は約2週間生存するといわれています。家族に水虫の感染者がいる場合、同居している家族も高確率で水虫に感染する恐れがあります。家族にうつさないためにも、室内は清潔に保ち、お風呂の足拭きマットやスリッパ、サンダルなどの共用物は、よく乾燥させる、自分専用のものを使うなど気を付けるようにしてください。
水虫は自分だけ治療をしても、家族の中に水虫の方がいれば、白癬菌に再感染する可能性が残ってしまいます。家族に同じような症状のある人は一緒に水虫治療を始める必要があります。
爪水虫について教えてください。
白癬菌が爪の表面や爪と皮膚の間から感染することで起きる水虫の一種で、爪が厚くなる、色が濁るなどの症状があらわれます。
普通の水虫の塗り薬は爪の中に浸透しないため、内服薬による治療が基本でした。内服薬の治療効果は高いのですが、肝障害を悪化させる恐れがあり、服用中は定期的な血液検査を行い、副作用を未然に防ぐ必要があります。また、内服薬はうつ、高血圧、脂質異常、不整脈、頭痛、胃痛、EDなどの治療薬、睡眠薬、抗生物質など併用が禁忌の薬が多く、使えない患者さんもたくさんいます。そうした場合、これまでほかの選択肢がなかったのですが、昨年9月に初の塗り薬が登場し、内服薬が使えない人でも治療が期待できるようになりました。この薬は、1日1回、爪全体に広く塗ることで、爪と皮膚の境目まで浸透して白癬菌を殺します。副作用も少なく、比較的安全性の高い薬といえます。
白癬菌に感染した爪が健康な爪に生え替わるまで、一般的に手の爪で半年〜1年半、足の爪で1年〜1年半程度の治療期間が必要となります。途中でやめてしまうと元も子もありません。医師の指導のもと、最後まで根気よく治療しましょう。
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