2007年2月21日水曜日

「肌のアンチエイジング」について

ゲスト/緑の森皮フ科クリニック 森 尚隆 医師

肌のアンチエイジングについて教えてください。

「アンチエイジング」とは「老化・加齢に対抗する」という意味で、最近では老化が医学的に解明されつつあり、新しい学問分野にもなっています。皮膚のアンチエイジングに関してですが、皮膚の老化の原因としては、加齢よりも紫外線の影響が大きいということが分かってきています。また、皮脂量の低下による皮膚の乾燥、肌の弾力成分であるコラーゲンやエラスチンの減少、活性酸素による細胞の酸化、たばこの害なども要因としてあげられます。
 特に冬になると肌が乾燥し、皮脂や汗などの分泌の低下、血流や新陳代謝の低下で、皮膚の水分保持力、保護機能、弾力などが低下し、皮膚の老化の原因であるしわやたるみが出現します。また、皮膚の入れ替わり(ターンオーバー)がうまく行われず、しみの原因にもなります。

肌の老化を改善する方法はありますか。

できてしまったしみには、ピンポイントで照射するレーザー治療が可能ですが、最近はカメラのフラッシュのように顔全体を照射し、全体のしみが同時に改善される「フォトセラピー」が主流になってきています。この治療はしみだけでなく、赤ら顔、小じわ、毛穴の開きなども同時に改善するという総合的な肌の若返りが期待できます。
また、皮膚の弾力に必要なコラーゲンを増生させる治療法として、赤外線領域の波長の光を照射し、コラーゲンを自分の力で増生させ、皮膚を引き締め、しみやたるみを改善する方法もあります。ほかにも、最近注目されている治療法として、肌のリセット(入れ替え)を目的に極細針で皮膚に無数の穴を開け、薬剤を皮膚に直接吸収させるマイクロニードルセラピー、ヒアルロン酸やコラーゲンを直接くぼんだ部分に注入して溝を平らにする注入法などがあります。このような治療法のほとんどは痛みも少なく安全で、治療後すぐにメイクや洗顔が可能です。
しかし、これらの治療は、保険の適用外になりますから、効果や料金などについて、医師とよく話し合い、納得してから治療することをお勧めします。

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