2009年4月15日水曜日

「口腔乾燥症」について

ゲスト/石丸歯科 石丸俊春 歯科医師

口腔(こうくう)乾燥症について教えてください。

 口腔乾燥症は、何らかの原因で唾液(だえき)の分泌が抑制され、口腔内が乾燥することによって引き起こされるさまざまな症状のことをいいます。口腔内が乾燥すると、摂食や嚥下(えんげ)に問題が生じたり、発音が不明瞭(めいりょう)になりスムーズな会話ができなくなるなど、口腔機能障害が心配されます。また、唾液の分泌低下により、口腔内の洗浄作用や抗菌作用、pH緩衝作用が低下し、虫歯の多発、歯周病の増加などが心配されます。実際に口が渇いたという感覚はほとんどないため、自覚症状に乏しく、口臭や虫歯になって初めて気が付く場合が多いです。また、唾液にはインフルエンザなど空気による感染症の予防、義歯の安定、口内炎防止などの働きもあり、口腔乾燥症によってさまざまな症状に悩まされる恐れがあります。
 口腔乾燥症は、高齢者ばかりではなく若年層にもみられますが、主な原因としては水分の不足、唾液腺の機能低下、自律神経の不調、薬の副作用、シェーグレン症候群などが考えられます。

予防や改善にはどのようにすればいいですか。

朝食を食べないなど乱れた食生活、会話や動きの少ない長時間のデスクワーク、ストレスの増加などが、唾液の正常な分泌に悪影響を与えます。
唾液の分泌を促すには、以下のような点に気を付けるといいでしょう。
食事や運動などメリハリのある生活、会話機会を持つなど、バランスの良い暮らしを送る。
規則正しく、よくかんで、楽しく食事をする。
こまめに水分を補給する。
唾液腺のマッサージ。
特に高齢者の場合は、食事中の水分補給が大切です。逆に子どもの場合は、食事中に水やお茶で飲み下すと、唾液の分泌が悪くなる可能性があります。食事中の水分は控えめにしましょう。
唾液の分泌不全のほかに、口が閉じにくい、いびきなども口腔乾燥症の原因となります。口が閉じづらいのは、咬(か)み合わせが原因のこともありますから、専門医に相談するといいでしょう。いびきについては、睡眠時無呼吸症候群の可能性があれば内科を受診しましょう。

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