2008年3月5日水曜日

「口臭の原因と予防」について

ゲスト/庄内歯科医院 庄内 淳能 歯科医師

口臭について教えてください。

口の健康で気になるもののひとつに、「口臭」があります。口臭には生理的なものと病的なものの2種類があります。生理的なものは誰にでもあるもので、寝起きや空腹時、喫煙・飲酒によるもの、ニンニクなどの食べものによる臭気のことです。 病的口臭としては、内臓疾患からくるものもありますが、多くは虫歯、歯周病、口腔(こうくう)内の汚れによるものです。虫歯・歯周病はもちろん、蓄積した歯の汚れや歯石は、いくら自分でブラッシングをしても、簡単には取れません。歯科医へ行って、一度きちんとクリーニングをしてもらいましょう。虫歯・歯周病の治療や歯垢(こう)、歯石の除去、そして正しいブラッシングの指導を受けてください。


口臭予防は、どのようにすれば効果的ですか。

歯科医で一度クリーンになった口腔内の健康は、正しいブラッシングやオーラルケアで維持します。一番大切なのはブラッシングです。歯の面はよく磨けている人が多いのですが、歯と歯ぐきの間、歯周ポケットに汚れが残らないように時間をかけて丁寧にブラッシングしましょう。普通の歯ブラシだけではなく、歯間ブラシ、糸ようじ、デンタルフロスなどを使うのもお勧めです。ただし、使い方を間違えると歯ぐきを傷つけることになるので、歯科医に指導してもらいましょう。磨き残しの歯垢を色づけする染め剤も市販されているので、時々チェックしてみるといいでしょう。 病的口臭の原因のひとつである、舌につく汚れ「舌苔(ぜったい)」には、舌専用クリーナーや、舌苔防止のタブレットなどが市販されていますし、口臭予防のためのさまざまな洗口剤も出ています。しかし、根本的な原因解決にはなりませんから過信は禁物です。歯周病予防のための洗口剤は、歯科医で処方できるので、聞いてみるといいでしょう。 進学や就職など、春は新たな人間関係を築く大切な時期です。笑顔やはきはきしたしゃべり方は、初対面で好印象を与えるものですね。ぜひ歯科医で検診を受け「お口のリセット」をしましょう。4月からの新生活は、健康な口元で自信をもってスタートしてほしいと思います。

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