2008年11月5日水曜日

「上手に病院と付き合う」について

ゲスト/ふじた眼科クリニック 藤田 南都也 医師

病院との上手な付き合い方について教えてください。

 患者さんにとって、最初にどこの病院を選ぶかは重要です。大学病院や総合病院なら安心できる、というイメージを持ちがちですが、例えば風邪で受診するのに身近なかかりつけ医を見つけておくことが大切です。
 欧米では、街の医者と総合病院の役割分担がはっきりできているケースが多く、日本もそうなりつつあります。まず、最初に地域の病院で医師の診察を受け、専門医が必要との診断であれば紹介状をもらい大病院で受診すれば、患者さん、病院の双方にとってメリットがあります。
 特に通院期間が長くなる慢性疾患の場合は、病状が軽減したら身近な医療機関を上手に利用しましょう。

患者として注意すべきことはありますか。

 最近大きな問題となっているのが、救急外来の利用法です。急に具合が悪くなった、突発的な事故にあった場合などのための医療制度ですが、日中時間がなくて受診できなかったなどの理由で、コンビニのように利用する人も増えています。救急外来は、緊急の事態の時のみ利用し、それ以外は昼間の正規の診療時間にきちんと受診しましょう。
また、診断や手術などの治療法について、主治医とは別の医師の意見も聞いてみたいという人も多いでしょう。この「セカンドオピニオン」も、日本で広く認知されてきました。主治医に紹介状をもらえるか相談してみてはいかがでしょうか。
ほかにも、治療費や生命保険のこと、ジェネリック医薬品の希望など、尋ねづらいという人も多いと思います。遠慮せず、正直に自分の気持ちを打ち明けて、相談すれば医師も最善の策を考えてくれるはずです。病気を治すには、医師と患者さんの信頼関係が何よりも大切です。

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