2007年1月17日水曜日

「リウマチの早期診断と新しい治療」について

ゲスト/佐川昭リウマチクリニック 佐川 昭 医師

リウマチについて教えてください。

関節リウマチは、膠原(こうげん)病という自己免疫疾患の一種で、全身の関節が炎症を起こし壊れていく病気です。重症になると歩行困難や痛みのため日常生活が大きく制約されます。原因は不明で、女性は男性に比べ3~5倍と多く、主に20~60代にかけて発症し、40代がピークで決してお年寄りの病気ではありません。
リウマチの完治は難しいのですが、最近はさまざまな治療薬があり、上手に付き合っていくという心構えが大切です。リウマチを進行させないためには、初期の段階で治療をスタートすることが肝心です。
初期の症状としては、朝起きたときに「手を握りづらい」などの関節のこわばり、関節の痛みや腫れ、むくみ、微熱やだるさが2週間以上続くなどがあります。このような症状があらわれた場合は、なるべく早めにリウマチ専門医、または整形外科を訪ねて検査を受けてください。

治療方法について教えてください。

関節破壊を予防するために、できるだけ早期から抗リウマチ薬を使用します。炎症や痛みを抑えるため、ステロイド薬や非ステロイド性抗炎症薬を使用することもあります。同時にリハビリや湿布、関節注射、リウマチを正しく理解するための教育なども必要に応じて行います。関節の変形や脱臼などが起こった場合には、外科手術を行うこともあります。
このような治療は以前から続けられてきたものですが、近年、レミケードやエンブレルなどの生物製剤が出てきて、リウマチ治療に画期的な効果をあげています。症状を和らげるだけでなく、関節の破壊を食い止める効果があります。中には、発症以前と変わらずに生活できるほど改善する場合もあります。ただし、肺炎や結核など感染症にかかりやすくなる、健康保険が適用されていても高価であるなどの問題点もあります。治療法については、自分で納得することが重要ですから、よく医師に相談するとよいでしょう。