2002年1月9日水曜日

「リウマチ」について

ゲスト/クラーク病院 守内順子 医師

リウマチとはどんな病気でしょうか。

 正式には慢性関節リウマチといいます。体質、免疫異常、感染などの原因が考えられていますが、まだはっきりと解明されていません。まれに子どもに発症する場合もありますが、8割以上は女性に発症する、40代を中心とした働き盛りの女性の病気です。病気の中心は関節の腫(は)れや痛みですが、関節以外にも症状が出ることがある全身の炎症性の病気です。炎症が進むと関節が破壊されるため、リウマチ特有の変形が手や足に見られ、日常生活にも支障を来すことがあります。根治療法は今のところありません。ただ、症状の現れ方や進行のスピードについては個人差が大きく、発病初期の段階で症状が治まる場合もあります。関節以外の症状、合併症としては、貧血、発熱、倦怠(けんたい)、腱鞘(けんしょう)炎、シェーグレン症候群(涙腺(せん)・唾液(だえき)腺に炎症が起き、分泌物が少なくなる病気)などがあります。

治療方法や注意点について教えてください。

 初期症状は、朝起きた時点での関節のこわばりや痛みです。手指の場合が多く、左右対称に発症します。このような症状が現れたら、早めに受診してください。できればリウマチ科を標榜(ひょうぼう)し、専門に診察している病院を受診した方がいいでしょう。関節を中心とした身体所見と血液検査で診断し、治療の中心は薬物療法になります。炎症を抑える非ステロイド性抗炎症剤、副腎(じん)皮質ステロイド剤、リウマチを改善する抗リウマチ剤、免疫抑制剤などが主に使われています。症状や病状変化、副作用など、状態を見ながら投薬していくので、定期的に受診してください。リウマチは長く付き合っていかざる得ない病気なので、検査値や投薬内容、病状の記録を残す「リウマチ手帳」を所持すると良いでしょう。患者自身の病気の理解、自己管理も大切です。関節の破壊が進んだときには、手術を受けた方が良い場合もあります。日常生活の注意点としては、寒さや過労を避け、関節に負担をかけないように過ごします。患者の多くが主婦であるため、安静にできないことも多く、治療には家族の理解と協力が必要です。