2007年5月2日水曜日

「ニキビの原因と治療法」について

ゲスト/たけだ皮膚科スキンケアクリニック 武田 修 医師

ニキビの原因について教えてください。

 就職して長時間お化粧をするようになった、疲れて洗顔せずに寝ることが多くなったなどの理由で、この時期急にニキビが増えたという方がいます。ニキビとは基本的に、皮脂による毛穴の詰まり。分泌される皮脂の量は一定ではなく、疲れやストレス、女性の場合は生理前などで、体内のバランスが崩れると増加します。便秘症があると、体外に排出すべき老廃物が皮脂腺から出て、毛穴が詰まりやすくなります。油分の多い食事、甘みの強い物、お酒、体を活性化させる辛いものなども皮脂の分泌を高めます。
 また、疲れやストレスで体内のビタミン消費量が増えると、ビタミン不足になり、皮脂の分泌が増えるので、牛乳やレバーなどビタミンB2、B6を多く含む食品を摂取するとよいでしょう。
 次に毛穴の外からの状態です。顔にかかる髪の毛や洗顔時の摩擦、オイルを含んだ化粧品などは、毛穴詰まりの原因となります。また、「自分は乾燥肌」と思い込んで油分の多いクリームをつけ過ぎると、肌は余計ガサガサになります。健康な肌は、たっぷりの水分と適度な油分で成り立っています。油分が必要なのは目元や口元。それ以外の場所には、まず化粧水で水分を十分に補給してください。

どのような治療法がありますか。

 毛穴に詰まった皮脂にばい菌がつき、なおかつ抵抗力が弱っている場合、腫れた赤ニキビや、「膿 (のうほう)」と呼ばれる中心にうみを持ったニキビができます。
 ばい菌の量を減らす飲み薬、表面の詰まりを溶かす塗り薬などがありますが、毛穴の詰まりぐせが解消されるわけではなく、薬をやめるとニキビを繰り返す場合もあります。まずは生活習慣や化粧方法を改め、それでもニキビができたら医療機関で保険診療を受けてください。
 改善しない場合は、ニキビができにくい肌にするための自費診療もあります。肌質に合わせたピーリング(不要な皮膚を薄くはがして新しい皮膚を導き出す)を行い、皮脂の分泌を抑制するビタミンC誘導体を含んだ美容液を浸透させ、肌を「再教育」する方法などです。医師からよく説明を受けたうえで行うことが大切です。