2006年9月20日水曜日

「シミのタイプと治療法」について

ゲスト/宮の森スキンケア診療室 上林淑人 医師

シミについて教えてください。

 シミは、皮膚の深い部分(真皮)にメラニン色素が蓄積された状態をいいます。シミは取れないものと考えている人も多いようですが、実際には治療によって取ることが期待できるシミと、取ることが難しいシミがあります。  治療によって取ることが期待できるシミとしては、次のものが挙げられます。代表的なのは老人性色素斑です。これは茶色の円形で輪郭のはっきりしたシミで、主にほおや手の甲、前腕などに見られます。加齢によって出てくるシミですが、早い人では20代から出る人もいます。子供のころからほおや目の周りにあるそばかすも、治療可能なシミの一種です。脂漏(しろう)性角化症という、茶色の盛り上がったシミも治療が可能です。これは腫瘍(しゅよう)性のもので少しずつ大きくなりますので、気になる人は早めに専門医に相談すると良いでしょう。  治療はレーザー治療が一般的です。レーザー光が色素に反応して、皮膚内の色素を破壊することで改善します。しかし、レーザーといってもさまざまな種類があります。「Qスイッチ付アレキサンドライトレーザー療法」か「Qスイッチ付ルビーレーザー療法」がこれらの治療に最も適しています。治療効果には個人差がありますので医師と良く相談してください。

取ることが難しいシミにはどのようなものがありますか。

 肝斑(かんぱん)というほお骨のあたりに左右対称性に現れる茶色のシミがあります。主に女性に見られ、出産後や更年期に多く出現することから女性ホルモンが関係していると考えられています。これに対してレーザー治療を行うと、改善しないばかりか悪化することもあるので注意が必要です。ケガややけど、湿疹(しっしん)の後などに生じたシミや、行き過ぎた垢(あか)こすりによる背中のシミなどは、レーザー治療が有効でないことが多いです。  このようなシミには、脱色効果のあるハイドロキノンやビタミンC誘導体などの外用、ビタミンC、漢方薬などの内服が効果的なこともあります。  肝心なのは、日ごろからしっかり紫外線対策を行ない、シミを作らない、悪化させないことです。野菜や果物などで日常的にビタミンCを取ることも大切です。タバコはビタミンCを破壊すると言われているので、禁煙が望ましいでしょう。