2002年1月15日火曜日

「インフルエンザの予防と治療」について

ゲスト/つちだ消化器循環器内科 土田敏之 医師

インフルエンザについて教えてください。

 インフルエンザは、インフルエンザウイルスの感染によるもので、抗原性の違いから、A型、B型、C型に分類されます。冬季に大流行する場合が多く見られます。突然、悪寒を伴う39度以上の発熱で発症する場合が典型で、そのほかに頭痛、関節痛、筋肉痛、食欲不振、倦怠(けんたい)感などの全身症状が強く出現することが大きな特徴で、一般の風邪とは異なった感染症です。重症化することも多く、気管支炎や肺炎、中耳炎、熱性けいれんなどを合併したり、脳炎・脳症など重篤な合併症を引き起こすこともあります。また、呼吸器や心臓などに疾患を持つ人は、重症化することも多いので気を付けなくてはいけません。特に、抵抗力の弱い幼い子どもたちや高齢者には注意が必要です。

予防方法や治療法をご紹介ください。

 毎年10月ころからインフルエンザワクチンの接種が行われています。ワクチン接種をしても、インフルエンザに罹患(りかん)してしまうことがありますが、肺炎や脳炎など合併症を予防することが期待できます。特に老人介護施設や保育園など集団生活を送っている場合は、インフルエンザが蔓延する場合が多いので、ワクチンで予防することをお勧めします。流行しているときは、人込みに出掛けない、などの自衛策も大切です。インフルエンザに感染してしまった場合、有効な治療法としては、抗ウイルス薬の内服があります。抗ウイルス薬はウイルスの増殖を抑制し、症状を緩和させ、重症化による死亡率を低下させます。しかし、この薬は発症後48時間以内の服用が原則ですから、かかったかなと思ったら、すぐ病院へ行ってください。昨シーズンは大人用のみで、インフルエンザA型とB型の両方に効く抗ウイルス薬がありましたが、今シーズンから同じ効き目の小児用抗ウイルス薬が使用可能になりました。健康保険が適用になりますから、一刻も早く病院で薬を処方してもらい、つらい症状を緩和してあげてください。また、無理をせず、十分な休養と栄養を取るようにしてください。