2012年1月18日水曜日

白内障

ゲスト/ふじた眼科クリニック 藤田 南都也 院長

白内障について教えてください。
 人間の目はカメラに例えることができますが、白内障はカメラのレンズにあたる水晶体が濁ってくる病気です。進行すると、ものがかすんで見える、ぼやけて二重に見える、明るい所へ出るとまぶしくて見えにくい、などの症状が現れます。
 白内障の原因で最も多いのは、目の老化によるもので、70歳代以上になるとほぼすべての人に、白内障による視力低下が認められます。アトピー性や糖尿病、外傷による白内障は、若いうちから発症することもあります。また、生まれつき水晶体が濁っている先天性白内障もあります。
 年を取ると避けられない病気なので、ある程度の年齢になれば定期的な検診が必要です。白内障は進行するにつれ、水晶体が硬くなり、治療が難しくなります。何となく目がかすむ、ものが見えにくいといった症状を感じたら、早めに専門医の診察を受けるようにしましょう。

白内障の治療について教えてください。
 白内障が軽度で、視力に影響が小さい場合は、点眼薬によって病気の進行を抑える治療が行われます。しかし、濁った水晶体を元に戻す薬はありませんので、進行した白内障には手術が行われます。
 患者さんの全身状態や通院に問題がなければ日帰り手術ができます。年齢や体の状態によっては入院が必要となりますので、医師と相談して決めてください。
 手術は、濁った水晶体を超音波で砕き、「眼内レンズ」と呼ばれる人工のレンズを入れます。眼内レンズによっては近視や遠視などの屈折異常を治すこともできます。手術は通常局所麻酔で行い、痛みはほとんどありません。手術時間は通常10〜数十分程度が一般的です。
 術後は、早ければ翌朝には視力改善を体感できますが、目の状態が安定するまでは点眼加療が必要です。当院では術後約1週間は、紫外線をカットし、ホコリなどから目を守る保護メガネを装用していただきます。
 手術を一度行えば、再度白内障になることはありません。眼内レンズは半永久的に持ちます。ただし、時々、水晶体が包まれていた薄い膜に濁りが出てくる場合があり、これを後発性白内障と呼びます。その際はメスを入れる必要はなく、レーザーを使って濁りを取ることができ、視力はすぐに回復します。