2006年12月20日水曜日

「不眠」について

ゲスト/メンタルケアさっぽろ西口クリニック 鈴木 将覚 医師

不眠に悩む人が多いそうですが。

 必要な睡眠時間は人それぞれですが、たいていの場合は6~8時間程度が適切です。一般的に「不眠」と呼ばれる睡眠障害には、主に4つのタイプがあります。寝ようと思っても寝つきが悪く、なかなか眠れない入眠困難。夜中に何度も目が覚めてしまい、再び寝つくのが難しい中途覚醒(かくせい)。朝早く目が覚めてしまい、眠れなくなってしまう早朝覚醒。十分な睡眠時間をとったつもりでも、ぐっすり眠った実感がない熟眠感の喪失。  人によって、さまざまな形で現れる睡眠障害ですが、日本人の約20%が不眠に悩んでいるといわれています。時々眠れない程度で、社会生活に影響がなければ心配ありません。しかし、不眠に悩む日が週に3回以上あり、それが続くようであれば、睡眠障害として対策を講じる必要があるでしょう。睡眠障害を放っておくと、日中眠気に襲われ、仕事や学業に集中できない、一日の疲れがとれず体力、免疫力が低下し、風邪などにかかりやすくなるなどの悪影響が懸念されます。

不眠を解消するにはどうしたら良いですか。

 不眠の原因としては、日中のストレス、悩み、環境の変化、体調不良、うつなどの精神的な病気などが挙げられます。不眠の原因を解消することも大切ですが、日常生活の中でリズムを作り、良質の睡眠を得られるようにすることも重要です。運動による適度な疲労感や睡眠前のリラックス、寝室や寝具の環境なども見直してみましょう。 
 それでも十分な睡眠がとれなかったら、心療内科・精神科などの専門医を受診してください。治療としては、睡眠導入剤、抗不安薬などの処方が中心になります。「睡眠薬に頼るのは怖い」という人も多いでしょうが、最近はさまざまなタイプの睡眠薬があります。「睡眠薬はクセになる」「睡眠薬を飲み続けると認知症になる」などは間違った知識です。適切な時期に適切な睡眠薬を服用することは、決して怖いことではありません。むしろ、睡眠薬を嫌って「寝酒」に頼りすぎアルコール依存症になったり、不眠が続いて体調を崩すほうが問題です。