2012年2月8日水曜日

目の屈折矯正手術(レーシック)

広域医療法人社団メディカルドラフト会 錦糸眼科 矢作 徹 医師

レーシック治療を受ける際のポイントを教えてください
 イントラレーシックなどの屈折矯正手術は、必ずしも緊急性・必要性がある治療ではありません。メガネやコンタクトレンズの使用で悩んでいる方にとって、屈折矯正手術は生活をより快適に変えてくれる新しい選択肢ですが、治療を希望される方は、カウンセリングや診察で十分に説明を受けて、屈折矯正について正しく理解し、そして十分に納得した上で治療に臨むことが大切です。
 レーシック治療にはいくつかの種類がありますが、個々の目の状態によって最もふさわしい術式を選ぶことも重要です。現在は視力向上のみならず、収差(夜間の見えにくさの原因)を補正するアスフェリック(非球面)照射など、見え方の質も向上させる術式も登場しています。使用するレーザー装置の性能も重要です。
 性能の高いレーザー装置を使用しても、治療に必要な検査結果や術者の経験が不足している場合などは、望んでいる結果が得られないこともあります。長くレーシック治療に携わり、症例数の多い医療機関を選択するのも、レーシック治療を受ける際のポイントの一つです。実際に医療機関を訪れた時、検査や治療に関する説明が不十分と感じた場合には、セカンドオピニオンを求めて他の医療機関を受診することをお勧めします。また、治療費は自由診療となり、当院では両眼で8万〜33万円です。なお、費用は医療機関により異なります。

レーシック治療の予後について教えてください。
 現在に至るまで数多くの症例が報告されているレーシック治療は、視力に悩む方にとって、裸眼で生活できる可能性が高まる治療法です。しかし、治療を受けることで必ずしも1.0以上の視力になるとは限りません。
 レーシック治療は、レーザー装置に角膜の度数・曲率半径・照射域・形状などのデータを入力し、角膜をレーザーで削り、角膜の屈折率を変え、網膜にピントを合わせて視力を矯正する手術です。ただし、データの測定値には多少の誤差が生じます。また、測定できない角膜の含水量によっても切除量が変化します。こうしたさまざまな要因が治療に影響し、術後も矯正が不足し、再治療が必要なケースもあります。
 術後、良好な視力が得られた場合でも、パソコン作業などで近くを見続ける環境にいると、再び近視が現れることもあります。その予防として、術後に近視予防のメガネを渡している医療機関もあります。詳しくは、初診検査時に医師にお尋ねください。