2012年8月15日水曜日

かぜとまぎらわしい病気「喉頭アレルギー」

ゲスト/琴似駅前内科クリニック 高柳 典弘 院長

喉頭アレルギーとはどのような病気ですか。

 せき、鼻水、喉の痛みなどの「風邪」に似た症状を来たし、風邪薬を服用してもよくならない、そのような患者さんが非常に増えています。一方、日本人の3人に1人が何らかのアレルギーを持っているとされており、アレルギーが原因で起こる病気も急増しています。その一つに風邪とまぎらわしい、アレルギーが原因で起こる「喉頭アレルギー」があり、近年注目されています。
 喉頭アレルギーは、急激に喉が腫れて空気の通り道が狭くなり、呼吸ができなくなる急性型(あるいはアナフィラキシー型)と、ぜんそくやアレルギー性鼻炎のように比較的緩やかな経過をたどる慢性型に分類されます。風邪と紛らわしいのは、慢性型の喉頭アレルギーで、さらに花粉など原因が明らかな季節性のものと、原因の特定が困難な通年性のものに分けられます。
 症状は、喉のかゆみ、イガイガ感、痰(たん)がからんだような感じ、ヒリヒリ、チクチクする感じの咽頭痛などの咽喉頭異常感と、喘鳴(ぜんめい)と呼ばれるゼーゼー、ヒューヒューという呼吸音を伴わない長引くせきというのが2大症状となります。花粉症のある方はその季節によっては、くしゃみ、鼻水、鼻づまりも伴います。

喉頭アレルギーの診断、治療について教えてください。
 診断は先に述べた症状に加えて、血液検査、胸部レントゲン検査、肺機能検査により明らかな炎症、感染症、腫瘍、異物を認めず、また内視鏡で胃・食道の逆流、鼻水が喉に流れていく症状(後鼻漏)が認められないことなどから診断されます。しかし、通年性の喉頭アレルギーは、せきぜんそくやアトピー咳嗽(がいそう)など症状の似た病気があるので、見分けるのが難しいこともあります。
 慢性型の喉頭アレルギーの治療は、アレルギーの原因が特定できれば、その原因抗原からの予防や除去が基本となります。温度差など気候の影響である場合や、原因が特定できない場合は、季節性、通年性を問わずアレルギー性鼻炎に準じた抗ヒスタミン薬やステロイド吸入などの治療が有効です。
 風邪と診断され、薬を内服してもよくならない場合、喉のかゆみや痰がからむような感じの症状が続いている場合は、喉頭アレルギーの可能性も考えられますので、専門の医療機関を受診することをお勧めします。