2010年5月7日金曜日

「ニキビ」

ゲスト/宮の森スキンケア診療室  上林 淑人 医師

ニキビについて教えてください。
 ニキビは、毛穴に皮脂が詰まり、そこにアクネ菌が感染して起こる化膿(かのう)性皮膚疾患のひとつです。ニキビには大きく分けて、思春期に出るニキビと、20~30代で出るアダルトニキビがあります。思春期には男女とも男性ホルモンが多くなります。それによって皮脂分泌が増えニキビが出やすくなります。顔だけではなく、胸や背中にも出ることがあります。病的なものではないですが、ニキビの跡が残ることもあり、きちんと治療することをお勧めします。
 アダルトニキビに悩むのは、ほとんどが女性です。男性にもできますが、化粧をする女性のほうが悪化したり長引いたりしやすい傾向にあります。原因は体質や肌質、化粧による肌への負担、職場や家庭でのストレス、偏った食生活などいろいろです。思春期のニキビに比べて治りにくい傾向があります。なかなか改善せず長引く場合、ニキビ跡を残さないためにも早めに治療を開始すると良いでしょう。

ニキビの治療法について教えてください
 ニキビには「こうすれば必ず良くなる」という治療法はなく、その人に合った方法を見つけ、それを継続することが大切です。思春期のニキビは、比較的治療効果が出やすく、塗り薬だけで改善されることが多いです。一方のアダルトニキビは、治療が困難な場合が多く、塗り薬以外にビタミン剤や一時的な抗生物質の服用が必要になることもあります。いずれの場合も、頑固なニキビには、漢方薬による治療もおこなわれる場合があります。ニキビの性状や体質、体格などから判断し、その人に合った漢方薬を処方します。また、最近出た「アダパレン」は、ニキビ専用の塗り薬で効果が期待されています。
 日ごろの「ニキビをつくらない」心掛けも重要です。規則正しくバランスの良い食生活をおくり、睡眠不足を避けるようにします。洗顔は大事ですが、洗い過ぎはよくありません。洗顔料を十分に泡立てて優しく洗い、しっかりとすすぐようにしましょう。また、間違ったスキンケアで悪化する場合があります。ニキビは油分で悪化することも多いので、なるべく油分の少ない化粧品を選び、乳液や栄養クリームなどの使用は最小限にとどめましょう。