2002年2月6日水曜日

「顔面の青あざ(太田母斑=はん=)」について

ゲスト/宮の森スキンケア診療室 上林淑人 医師

太田母斑とはどんなあざですか。

 目の周りや頬(ほお)、こめかみなどに見られる青いあざです。ほとんどが生後まもなく目立ってくる生まれつきのものですが、思春期ころから現れる場合もあります。青あざといっても、実際には青色だけではなく、茶色や黒色に近い色など、人によってさまざまです。通常は顔面の片側に見られ、あざの広さや濃さなどは、人によってまちまちです。眼球の結膜や口腔粘膜にも見られることがあります。性別では、男性よりも女性の方に多く、また自然に消えることはありません。

治療方法は、どのようなものがありますか。

 以前はドライアイスによる凍結治療や皮膚移植などが行われていましたが、あまり効果的な治療とはいえませんでした。しかし、最近はレーザーによる治療が主流になり成果を上げています。シミやそばかすの治療にも効果があるQスイッチ付アレキサンドライトレーザーやルビーレーザーなどが治療に用いられます。すべてのあざにこれらのレーザー治療が可能というわけではありませんが、太田母斑には非常に効果的です。ただ、一回のレーザー治療であざがすっかり消えるというわけではなく、3、4カ月おきに何度か繰り返す必要があります。その回数は、あざの濃さ、広さなどによって異なります。治療前に麻酔クリームを塗るなどしますので痛みも少なく、通院のみで治療できます。治療後は、1週間ほど外用剤を塗って治療部をガーゼなどで保護する必要があります。それ以後は紫外線の影響を避けるために日焼け止め(遮光)が必要になります。レーザーの種類によっては健康保険も適用されるので、ぜひ専門医に相談してください。

治療に適した年齢はありますか。

 基本的にはどの年代の人にも治療可能です。ただ、太田母斑は成長と共に広く濃くなる場合が多いので、幼・小児期に治療した方が効果的といわれています。生後6カ月くらいから治療可能です。もちろん高齢の方でも治療できます。