2008年5月7日水曜日

「アレルギー性結膜炎」について

ゲスト/さかた眼科ファミリークリニック 坂田 信義 医師

アレルギー性結膜炎について教えてください。 

結膜とは上下のまぶたの裏側と、白目の表面を覆っている半透明の膜です。外からの異物が結膜に付着し、体が過剰に反応して免疫反応が起こるのがアレルギー性結膜炎です。症状としては、目やまぶたのかゆみ、目がゴロゴロする、目ヤニが出るなどです。結膜が充血しむくみが見られ、まぶたが腫れることもあります。重症の場合は角膜にまで炎症が及び、鼻炎、気管支ぜんそくなどを伴う場合もあります。
札幌では、4月の中旬から花粉の飛散が始まり、季節性のアレルゲン(原因物質)となります。本州に多いスギ花粉はわずかで、ハンノキ、イチイ、シラカバなどの木本花粉によるものが多く、夏にはイネ科花粉、秋にはヨモギなどの雑草系花粉が飛散しますが、春から夏にかけて一番多く発症します。
ほかに通年性のハウスダスト、真菌、ダニ、ペットのふけなどがあります。夜間に目がかゆい、目をこするなどの場合は寝具のダニによることが考えられます。原因物質を特定するのであれば、皮膚テストや特異IgE抗体測定の血液検査が必要となります。

予防法、治療法を教えてください。

花粉症の場合は、花粉情報を活用し、飛散が多い日には花粉防止用メガネ(ゴーグル型)を着用すると有効です。普段コンタクトレンズを装着している人は、一時的にメガネに切り替えるだけでも効果があります。目の表面に付着した花粉を洗い流すには、涙に似た成分でつくられた人工涙液による洗眼が有用です。市販のカップ式の洗浄器具は目周囲の汚れや花粉を目表面に接触させる可能性があります。症状を抑えるなら、まぶたの上からぬれタオルで冷やすのも効果的です。
治療法としては、抗アレルギー薬(点眼、内服)による薬物療法が中心となります。重症の場合はステロイド薬(点眼、内服、軟こう)が使われます。
毎年、花粉症が心配な方は、飛散が始まる2週間ほど前から、抗アレルギー薬を予防的に使用することで症状を軽減できるので、ぜひ専門医を受診して相談してみてください。