2008年4月2日水曜日

「日本人に最も多いタイプの緑内障(正常眼圧緑内障)」について

ゲスト/ふじた眼科クリニック 藤田 南都也 医師

正常眼圧緑内障について教えてください。

40歳以上の日本人の、20人に1人以上は緑内障で、その中でも一番多いのが正常眼圧緑内障です。緑内障は、何らかの原因で視神経が障害され、視野が狭くなる病気で、治療せずに放っておくと失明に至ることもある重篤な視機能障害です。 原因の一つとして、眼圧の上昇が知られていますが、日本人においては、眼圧が正常なのに緑内障になっている人が非常に多いということが分かっています。緑内障の初期自覚症状はほとんどなく、視野が狭くなるなどといった症状も、かなり進行するまで自覚症状として現れません。 ですから“見えるから大丈夫”ということではありません。 緑内障は一度なってしまうと、進行を防ぐことはできても元通りに回復することは困難です。できるだけ早く発見し、早期に治療を開始することが重要です。

緑内障の診察と治療について教えてください。

正常眼圧緑内障は、眼底にある視神経乳頭のへこみが大きくなることで、比較的容易に発見されます。これは、専門医による眼底検査を受ければ、ほとんどの場合見つけられますが、一般的な健康診断では眼底検査までしない場合が多く、発見の機会が失われてしまいます。40歳以上で自営業者や主婦の方などや、お勤めでも健康診断の項目に眼底検査が入ってない場合は、ぜひ積極的な眼科での検診をお勧めします。緑内障は、遺伝的な要素も強い疾患なので、血縁関係のある方に緑内障患者がいる場合は特に注意が必要です。眼科医で「緑内障の検査」を希望すれば、眼圧、眼底、視野などの検査を行うことが普通です。 実際に緑内障と診断されても、最近は有効な薬が多く出ていますから、過度な心配は不要です。早期なら点眼薬の治療のみで十分なことが大半です。 緑内障に気が付かないまま進行した場合は、視野が欠けたり、狭くなりますが、実際には両目を使ってカバーしたり眼を動かしたりするため、病気であることには気が付きづらいものです。歩いていてよくつまずいたり、横から来る車が見えない、運転していて左のガードレールによくこするなどは、進行した緑内障の可能性があるので、すぐに眼科を受診してください。