2008年1月16日水曜日

「冬の乾燥肌ケア」について

ゲスト/たけだ皮膚科スキンケアクリニック 武田 修 医師

乾燥肌について教えてください。

冬になると肌が乾燥してかゆくなったり、粉をふいたような状態になることがあります。夏よりも皮膚表面に水分が少ないためで、さらに、寒いからと長湯をしたり、ヒーターや床暖房、ストーブなどに直接当たることによって、皮膚の乾燥を招きます。また、入浴時にアカすりタオルなどでこすると、皮脂膜を傷つけることになります。こすってとれるのは、アカではなく肌を外界から守る働きのある角質層で、これをこすりとることによって皮脂欠乏状態となり、皮膚表面が地割れ様になり、汗や衣類の繊維が刺激となって「かゆみ」が生じます。乾燥が気になる人は、手のひらに石けんを泡立て、体をなでる程度で十分きれいになります。風呂上がりは、軽く汗をぬぐって、化粧水などを使うと水分を保つことができます。
また、冬は家事による手荒れがひどくなると訴える人も多いのですが、油汚れの食器と同様で、温かい湯に触れるだけで皮脂がはがれ落ちてしまいます。湯を使うより水を使うほうが手は荒れません。荒れ方がひどい場合は、ハンドクリームをつけて綿の手袋をした上からゴム手袋をするといいでしょう。

加齢とともに、顔の乾燥も気になります。

顔の皮脂も年をとるごとに分泌量が部分的に減少し、乾燥した状態になります。特に冬は乾燥しやすく、スキンケアを手厚く行う人も多いでしょう。ここで注意が必要なのは、乳液やクリームなど保湿性をうたい文句にした油分の強い化粧品を使うことです。水分が不足している肌に油分で皮膚表面にフタをしてしまうことで、毛穴が詰まって皮膚炎を引き起こし、小ジワやシミの原因となることがあります。
適切な処置としては化粧水などで十分に水分を補充し、その上で乾燥しやすい目元、口元を中心に乳液やクリームで、少しだけ油分をプラスするといいでしょう。日中は、スプレータイプの化粧水で水分を何度も補給すると効果的です。
最近は肌が敏感で化粧品選びに困っている人も多くなっています。医師の管理下で使うドクターズコスメもいろいろ出ていますから、気になる人は、「お肌の専門家」の皮膚科で相談してみるといいでしょう。