2007年2月7日水曜日

「眼の老化予防」について

ゲスト/ふじた眼科クリニック 藤田 南都也 医師

眼の老化について教えてください。

眼の老化は、光刺激によるものと、眼内の血管の変化によるものが主な原因です。
光は波長によって色が違って見えます。可視光線の中でも、短波長でエネルギーの高い、紫から青色の光が有害光とされています。また、可視光線よりも波長が短い光が紫外線(UV)です。紫外線は、その波長により、さらに紫外線A、紫外線Bなどに分類されます。
紫外線Bは眼の表面の角膜に吸収されるので、スキーなどで雪による照り返しや、長時間の屋外作業など、浴びる量が多ければ角膜炎や翼状片(よくじょうへん)などの原因となります。角膜炎は、角膜に炎症が起こり、激しい目の痛みと視力低下などの症状を引き起こします。翼状片は、長時間戸外で作業をしている人に多い疾患で、黒目の横に濁りが生じます。
紫外線Bより有害な紫外線Aは、水晶体に含まれる透明なタンパク質を傷つけ、それが徐々に蓄積して水晶体の濁りである白内障を引き起こす原因になります。空気が薄く紫外線の強いネパールやチベットなどの高地に住む人は、白内障の有病率が高いことが分かっています。
また、有害な青紫色の光は、そのエネルギーにより、水晶体をも透過して、視力にとって最も大切な網膜の中心にある黄斑(おうはん)という部分が変性し視力が低下する黄斑変性症の原因になることも判明しています。

予防や対策について教えてください。

晴れた日には雪面の反射もあり、まぶしく感じることも多いこの季節、スキーや雪道のドライブ時は、サングラスを着けて目を紫外線から守る必要があります。ただし、UVカットの表示があるものでも、紫外線Bしかカットしないものが多いので、過信は禁物です。つばの広い帽子やフードのついた上着、春以降は日傘なども効果的です。
また、テレビやOA作業時のモニター画面から出る青色光が眼にとって有害ですので、長時間の視聴やOA作業の際には、眼の保護が必要です。
血管の変化やその他の加齢による老化を防止するには、バランスのとれた食事を心掛けたり、眼の健康に役立つサプリメントをとる、適度な運動をしてストレスをため込まないなど、生活習慣の見直しが大切です。