2006年5月24日水曜日

「歯科検診後の治療」について

ゲスト/庄内歯科医院 庄内 淳能 歯科医師

春の歯科検診後の対応を教えてください。

 毎年春には、幼稚園、保育園、小学校、中学校、高校と、主な教育機関で歯科検診が行われます。検診の結果、何らかの異常がある、またはあるのではないかと疑われた場合、歯の健康診断の結果を知らせる用紙が渡されます。歯科検診には、大きな意義があります。毎年春に検診を行うことによって、虫歯や歯肉炎、歯列異常などの早期発見・早期治療が可能となるのです。治療が必要である旨の指示があったら、必ず歯科医を受診してください。
 ただし、検診用の椅子や照明、一人当たりにかけられる時間などを考慮すると、歯科医院で行う検診ほどに厳密ではありません。あくまで、目安として考え、異常が無くても、乳歯であれば3カ月に1度、永久歯なら1年に1度はかかりつけの歯科医に診てもらうようにしましょう。

子どもの歯について、注意点を教えてください。

 検診では、主に虫歯の有無、歯肉の状態、歯並び、生え変わりの状態について観察します。虫歯はもちろん治療を受けてください。特に乳歯や生えたばかりの永久歯は虫歯になりやすいので、早めに受診しましょう。どの歯が対象かわからない場合は、問い合わせると教えてくれます。歯肉の異常については、ブラッシングが原因であることが多いです。治療とともに正しいブラッシング指導を受け、低学年のうちは親が仕上げ磨き、高学年になっても磨けているかのチェックをしましょう。
 歯並びについては、かかりつけの歯科医から矯正歯科を紹介してもらいます。日本人の顎(あご)は、最近細くなる傾向にあり、歯並びの悪い人が増えています。歯並びが悪いと虫歯や歯肉炎になる確率も高くなり、また、学習や運動の能力にも影響することがあります。
 乳歯と永久歯が入り混じる混合歯列期は、正しい噛(か)み合わせに咬合(こうごう)誘導することが可能です。永久歯になってからの矯正治療に比べ、患者本人の負担も軽く、期間も短く治療することができます。