2004年2月12日木曜日

「赤あざ」について

ゲスト/緑の森皮フ科クリニック 森尚隆 医師

赤あざにはどのようなものがあるのでしょうか

 代表的なものとして、ほぼ平らな単純性血管腫(しゅ)とイチゴのように盛り上がった苺(いちご)状血管腫があります。単純性血管腫の場合は、一部の例を除いて自然に軽快することはありませんので、早めに治療することをお勧めします。苺状血管腫は生後まもなく発症し、ほとんどが学童期までに自然に消失する赤あざです。自然消退することが多いため、今までは特別な場合を除いて特に治療せず、経過を観察するだけというのが一般的でした。しかし、消失後に皮膚のたるみや瘢痕(はんこん)などを残すことがあり、最近では治療した方が良い、との考えになっています。いずれの血管腫でも早期の治療が有効といわれています。

赤あざの治療についてお聞かせください。

 赤あざの治療は主にレーザーで行います。近年レーザーによる治療は、目覚ましく進歩しています。パルス色素レーザーに代表されるように、改善が難しかった症例に効果を上げ始めています。さらに治療後の紫斑などの反応がごくわずかになりました。頬(ほお)の赤みや血管拡張などの治療も、個々の肌の状態や症状に合わせた治療が可能となり、レーザーから表皮を守るなど、肌へのダメージを最小限に抑えて行えるようになっています。また、弱めにレーザーを照射することによって、線維芽細胞を刺激し、真皮層のコラーゲンを増加させるため、肌の内側に働き掛けて、張りを取り戻したり、目元の小じわの改善、肌の引き締め、ニキビあとの赤みや毛穴を目立たなくすることも進歩したレーザーでは可能になりました。このように、弱めに照射することで、治療後すぐに洗顔や化粧をすることができます。さらには帝王切開などのケロイド様の傷あとの治療などにも効果的といえます。そのほか、これまでは液体窒素などによる凍結療法が行われていたイボの治療にも有効です。赤あざでレーザーによる治療を考えている方は、まずは専門医によく相談してください。