2002年8月7日水曜日

「助産院」について

ゲスト/あいの里助産院 嶋本幸子 助産師

助産院での出産につ いて教えてください

 助産院というのは、嘱託(しょくたく)医と連携し ながら助産師が運営している施設です。病院ではどんな分娩(ぶんべん)でも扱いま すが、助産院では正常の分娩のみを扱っています。ですから、正常な妊娠経過をたど って正常な分娩ができるように、保健指導にとても力を入れています。そして、異常 の状態を予測して万全の体制を整えながら、産婦さんが自分の「産み出す力」を最大 限に発揮できるように自然分娩のお手伝いをします。嘱託の産婦人科の先生には、妊 娠期間中に2~3回の診察と血液検査など必要な検査をそのときに依頼している助産院 が多いと思います。また妊娠中、分娩中に何か正常分娩できないような問題が起こっ たとき、助産師は救命のための緊急処置をして、速やかに嘱託医の病院施設に搬送し ます。助産院には、入院設備を持って入院分娩を取り扱うところと、自宅分娩を出張 で行っているところがあります。どちらも妊娠初期からの検診や保健指導を行ってい ますし、お産の後の母乳、育児、避妊のことなどの相談も受けられます。家族立ち会 い、夫の臍帯(さいたい)切断、個室の入院室や家族同伴入院できるところなど各助 産院で違いがあります。札幌には5軒の助産院があり、そのうち3軒で入院できます。

助産院で出産する魅 力とはなんでしょう。

 妊娠の初期から、妊婦と 助産師の関係を築き、お互いによく知り合った上で出産に臨むことができるという安 心感が大きいと思います。ゆっくりお話しする時間を十分にとれるのも助産院の特徴 の1つです。助産院はこぢんまりとしていて、家庭的な雰囲気なので「実家に帰って 産んだみたい」という方もいます。いろいろな事情に合わせて、ある程度融通が利く のも助産院ならではでしょう。「上の子の預け先が無い」「実家の事情で世話になれ ない」「ずっと家族と一緒にいたい」など困っていること、ご希望のある方は各助産 院に相談してみてください。